ウェルネスを研究する

ウェルネスとは?ウェルネスツーリズムとは?長寿とは?ブルーゾーンとは??ヘルスからウェルネスへ新しいウェルネスを世界に提唱していきます!

ウェルネスとは?ウェルネスツーリズムとは?JAPANウェルネスを確立する~マレーシアで講演します

世界的なウェルネスの高まりと日本SPA、
日本ウェルネスツーリズム

ウェルネスとは、健康を身体の側面だけでなくより広義に総合的に捉えた概念で、米国のハルバート・ダン医師が1961年に提唱したのが最初である。これまでは医学や健康分野での研究や普及啓発が中心だったのに対し、近年ではSPA産業、美容業界、飲食業界、観光業界をはじめあらゆる産業分野から注目が高まってきている。近年の定義にはGlobal wellness Instituteが「wellness as the active pursuit of activities, choices and lifestyles that lead to a state of holistic health」があり、最新の定義として琉球大学の荒川は「身体の健康、精神の健康、環境の健康、社会的健康を基盤にして、豊かな人生をデザインしていく、自己実現(2017年)」を提唱した。この新ウェルネスを用いると、健康・医療はもちろんのこと、衣・食・住のライフスタイル産業、さらには経済社会のウェルネス、文化的活動とウェルネス、環境のウェルネスに至るまで、あらゆる分野から参入可能なテーマとなる。ツーリズム業界でも、世界中の有名なホテルチェーンがこの魅力的なキーワード、“ウェルネス”を新しいビジネスチャンスと捉え、ウェルネスを前面に打ち出したメニュー開発、サービスを提供しはじめている。多業種、多職種、異業種の連携、相互交流によるサービスイノベーション創出、ニューマーケット開拓の可能性がウェルネスにはある。
より健康に、より美しく、持続可能な美と健康の追求であり、身心内部の環境と外部環境との調和を図るニュービジネスとして大きな成長トレンドに向かっているウェルネス産業は、ヘルスケア市場を包含し、2018年の最新レポートによると$4.2 trillionと極めて巨大である。世界中で6億9,000万人の人々がウェルネスをテーマとした旅行に参加し、全世界の旅行収入の15.6%をウェルネスツーリズムが占めることが報告されている。本講演では、世界的なウェルネスの動向をふまえたうえで、日本のSPA、日本のウェルネスツーリズムの最新を紹介する。
国立大学法人琉球大学国際地域創造学部/教授
大学院観光科学研究科 研究科長
荒川雅志
h069475@tm.u-ryukyu.ac.jp

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